第一話



こいつの名前は『筆七(ふでな)色(しき)(19歳)』この話の主人公である!
まぁ〜、どこにでもいる普通の男の子だ。
色は、いつものようにゲーセンに寄りつつ家までの道のりをトボトボ歩いていた。
「あ〜あ、新しいゲームのソフトでも買おうかなぁ〜!」
「でも金ね〜しなぁ〜」
色は、いつものように決まり文句を誰もいない道で、大きく叫んでいた!
「どっかにソフト落ちてないかなぁ〜」
辺りをきょろきょろ見回す色!いつもと、まったく変わりない行動だ!
「ちぇっ、あるわけないか^^;」いつもと同じセリフをいいながら、道に転がっていた空き缶を蹴った。コンっ!!!空き缶はいい音を出して、ごみが捨ててある所に勢いよく飛んでいった。
「ナイスショット♪^^」やっぱりオレはいい腕・・・もとい、いい足をしている・・・と、心のなかで思いつつ満足げのようだ!
ふと色が、空き缶をシュートしたゴール・・・違った^^;ゴミが捨ててある所を見ると、CDが入っているようなケースが一つ落ちていた。
んっ!なんだ?と思いつつも、その薄汚いテープがベタベタにくっついているCDケースを、何かに惹かれるように手に取ってみた!
おっ!!!(σ・∀・)σ
何か中に、ディスクのようなものが・・・
「きた〜!!!CDきたぁぁぁ〜!!!」
その何がなんだかわからないディスクが入ったCDケースを、色はいつも誰もいないはずの道を、キョロキョロ見回しサッ!とカバンの中にしまいこんだ。
色は、いつもはトボトボ帰る道を足早に帰っていった。
家に着くと、色はさっそくカバンをひっくり返しさっきのCDケースを取り出した!
「それにしても、汚いケースやなぁ〜!」と独り言をしゃべりながら、ケースについてるテープをはずしまくっている・・・なぜか汚いといいながらも、色の顔はどこかうれしそうだ^^
ウキウキ気分で、テープをはずしたケースを開けてみた!やはり色の思ったとおり、中には1枚のディスクが入っていた。
そのディスクの表と思われるところにこう書いてあった『7color"s"』・・・
「ん〜・・・これってやっぱりゲームだ!思ったとおり。これはゲームのタイトルやな」
色は一人でさびしく、かってに納得していた。色は急いでそのディスクを持ち、その場を離れた。辺りにはカバンから出てきた物で散らかったまんまだ^^;
気がつくと、色はパソコンの前に座っていた。すでに電源はついている。ディスクの穴に指を差込み、イスを回しながらパソコンが立ち上がるを待っているご様子だ!
ふと、イスが動くのが止まった。ディスクは、もう色の手にはない。
もうすでにやる気満々だ!マウスを片手に待っているようだ。ゲームかもわかんないのに・・・
しかし、ここはご都合主義!ゲームのCDだったようだ⊂(゚Д゚,,⊂⌒`つ
色は、さっそくスタートという文字をクリックした。・・・ん!!!始まらない。
色はむかついて、スタートの文字を連打でクリック!!!
「くそ〜!偽物かぁ〜!」今さら、ゲームじゃないかも!、と思うアホな主人公。
しかし、急に画面が暗転した!!!
「ん?!」・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・画面が変わったのだ!
だがそこには、ただ一言『本当にスタートしますか?』・・・
色は思わず!「やりたいから、わざわざやっているつう〜の!!!」半分怒りつつ、ワクワクした気持ちでいっぱいである。
色は何もためらわずに、クリックした!
そこには、どのゲームでもよくある主人公の名前の設定画面があった。ただ普通と、違っていたのが名前がすでに『色』と付けられていたのだ。「おぉ〜!偶然オレと同じ名前じゃんかぁ〜。このゲーム作ったやつオレと気が合う〜」と、ケラケラ笑っていたが・・・^^;
さっそくOKの文字をクリックした!
すると、なんてこった!また画面が暗転し一言『本当にいいんですね!?』

うわぁ〜!こったゲームだこと^^;と、思いつつなにもためらわずに即クリック♪ すると、画面はこれでもかぁ〜ってくらいまぶしく光った!!!淡い光が色を包んでいく・・・そして数秒後色の部屋には人の気配がなくなった。動いてるものは何もなくなった。ただ動いているといえば、パソコンぐらいだ・・・
そう、色は消えたのだった・・・
誰もいない部屋には、電源がついたパソコンと、先ほど散らかしたまんまのカバンの中身とCDに付いてたテープだけが、色が今いたという痕跡なのかもしれない。
しかし、先ほど散らかした中の一つ、テープには文字が書かれていた。
『開けてはいけない・やってはいけない・危険・興味をしめしてはいけない・・・』他にもびっしり書かれている様子だった。
            (続く・・・)


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