第十話
やはり、体は軽かった!一瞬にして奴に近づいた。
しかし近づくなり、奴は・・・
「乱・れ・・さん・散・花」
オレたちに向かって放った!
またもや、目にも止まらない・・・ん!?み、見える!
今まで、ほとんど何をしているのかもわからなかったほどの、剣筋が普通に見える!オレは、すべて見切り避けきった。
「な・・に・・なぜ・だ・!」・・・
「おまえ遅いんだよ!」・・・
「消えろ!!!」
ドカァァ〜ン!!!
すごい音とともに、奴は遠くへ吹っ飛んだ。
《やっぱ。。。すごいねこの力。。。》《あぁ!二人の力だからな!》
《う、うれしい。。。》
「く・くそぉ・・なぜ・・わたし・が・」奴はすぐに、起き上がった。
奴は今度は飛び上がって「メ・・テ・オ・・・インパ・クト・!」・・・
《アヅチ・・・こっちもいくぞ!》
《えぇ。。シキ!。。。》
「はぁぁぁ〜!!!・・・メ・テ・オ!インパクト!!」
二つの斧が、激しくぶつかり合った!
ドゴォォォォォ〜〜〜〜ン!!!
今までに、ないくらいの激しい音が洞窟ないに響いた!
「くっ・・・」
色たちは、ほとんど無傷だ!奴は、コナゴナになっている!
「な・な・・ぜ・だ・・」
また、すぐに元に戻った。
「おまえは、オレたちには勝てん!」
「きさま・らの能力・も・いた・だいて・やる・」・・・
「ん・?・・」
「なぜ・だ?・な・ぜ奪え・ない・」「どん・もので・も・奪え・るはずだ・が・」
「ふんっ!」
「それって、一度に一人の能力しか奪えないんじゃないのか!?」
「オレは、今アヅチといっしょ・・・二人で一人だ!」
「同時二人の能力は奪えまい!」
「くっ・くそ・ぉぉ・」
「いくぞ!!!」
色は、斧を構え・・・
「大旋風・・・改訂版・・・乱れ大螺旋風(みだれだいらせんふう)」
色の周りにすごい竜巻ができ・・・次の瞬間!
無数の斧が、奴に向かって飛んでいった・・・数え切れないほどの数の斧が!
ドゴ〜ン!ドゴォォ〜ン!!ドゴッォォォ〜ン!!!
けたたましい音が、響き渡る!
「くっ・く・そぉ・」
ん!少しだが、奴の再生する時間が遅くなり始めている!少しずつだが奴の再生能力が、落ちてきているのかもしれない!
オレたちは、そのスキを逃さずにすぐに突っ込んで行った。そして上空に飛び・・・斧を二つ出すと!
「メテオインパクト・・・改訂版・・・ツイン!メ・テ・オ・・・クロスインパクトォォ〜!!!」
チュドォォォォ〜〜〜ン!!!!!
砂煙が激しい。しかし、色は相手の姿を、はっきり捉えている。
「な・なぜ・・・貴様・たち・のよ・うな人・間ごとき・に・!」
「おまえは、もう終わりだ!」
《いくぞ!アヅチ♪》
《うん。。。これで決める。。。》
「我が二人が最終奥義!・・・すべての者よ!土とかえりたまえぇぇ〜!!・・・」
色は、奴の目の前に来た!
「おまえは、やりすぎた・・・すべてを滅ぼす原子の粒となりて、砕かん!」
「くらいやがれぇぇぇ〜!」
「超振動拳・・・ジャストインパクトぉぉぉ!!!!」・・・
何も音がならない・・・
「くっ・くっく・どうし・た?まったく・きか・ないぞ・・」・・・
「土にかえりやがれ・・・」
・・・「ん・?・なん・だ・・・」
「う・がぁぁぁ・ぁがぁぁ・ぁぁ」
奴は、消えてなくなった!・・・超振動により、原子分解を起こして消えてしまったのだ!そう!跡形もなく。
すると、色の体がまた光り輝きだした!
ピカァッッ!
まぶしい。気が付くといつも通りの格好になっていた。隣にはちょこんと、アヅチがいる。元に戻ったらしい。
「や、やったぞぉ〜!倒したんだぁ〜!」
「うん。。。倒せたね。。。」
オレたちは、すごくよろこんだ。すると、
「おい!おまえたち、少しは私の心配したらどうなんだ?」
後ろを振り返ると、肩を抱えたアクアがいた。
「アクア〜!」
「アクア。。。」
アヅチは、アクアに抱きついた。
「えっぐえっぐ。。。アクアぁ〜。。。」
アヅチは、泣いているようだ。そんなアヅチを、アクアはやさしい顔でみている。
そして、アヅチの頭に手をやり
「よしよし!よくがんばったアヅ♪」
と言い、頭をなでている。・・・
《はっ!!!ヒノメ・・・は!?》
「そう言えば!ヒノメは!?」
オレはすぐに、ヒノメのところに向かって走り出した。
ヒノメが倒れている。
「お、おい!ヒノメ大丈夫なのか!?」
ゆすっても起きない;;
「お、おい!」・・・
そこに、アクアとアヅチが駆けつけた。
そしてアクアが一言
「ちょっと落ち着いて、静かにしてみろ」
オレは、なぜこんな時に落ち着いていないといけないんだ!
と思ったが、ここはアクアの言うとおりに、冷静に静かにしてみた。
すると。。。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「すぅ〜すぅ〜・・・」
「ん?!」
「もう、こんなに食べられないですぅ〜(ノ≧∀≦)ノむにゃむにゃ・・・」
《はっっ!!!・・・こやつはもしかして・・・」
オレは、ヒノメの耳元で小さくささやいた
「お〜い!ご飯ですよ〜^^;」・・・
反応がない・・・だが次の瞬間!
ゴツ〜ン!!!
オレと、ヒノメの顔がぶつかった。
そしてヒノメが一言
「ご、ご飯はまだですかぁ〜?」・・・
《こやつは・・・寝ていたのかぁ〜!!ヽ(×□×;)ノ》
「こらぁ!ヒノメ!何寝ぼけているんだ〜!」
なんとなく、頭にチョップをしてやった(笑)
「いたいですぅ〜;;何するですかぁ〜・・・ぷぅ〜」
ヒノメがほっぺたを、ぷくぅ〜ってふくらませている♪(o^-^o)
でも、正直ヒノメが何もなくてよかったと、オレは安心した。これで一応、みんな無事なことがわかってみんなほっと一安心した☆
「宝箱はどうしたんですぅ〜?」・・・「あっ!!!」
すっかり忘れていた;;
何のために、こんな思いまでしてここに来たんだか!
目的を忘れていた(/-\*)
オレたちは、宝箱の目の前までに来ていた!そして・・・
ギィィィ〜・・・
いかにも古いって感じの音とともにフタが開いた!
そして中には!!!ヽ(×□×;)ノ何も入っていない・・・
《なんですとぉぉぉぉぉ〜!!!》
心の中で、叫びまくった(笑)
「何もないですねぇ〜?」
「・・・なぜだ?」
「。。。ないね。。。」
「ここまで、来たのにどうしてないんだぁ〜!!!」
・・・するとヒノメが
「わかったですぅ〜♪・・・きっとここまで、築いてきた友情が宝物なんですよぉ〜☆(ノ≧∀≦)ノ」
《こいつ、最初のここへ来た目的自体、覚えてないみたいだな^^;》
そんなことにはおかまいなしで、ヒノメは目を輝かせて上に向かってブイサインをしている!
「私たちは勝ったですぅ〜♪友情は宝物ですぅ〜♪(ノ≧∀≦)ノ」・・・
驚いたことにアヅチまでが!ヒノメといっしょに、小さくながらもブイサインをしているではありませんか!しかも照れまくりで(笑)
《アヅチも、この戦いで変わったなぁ〜・・・》
アクアは、いつも通りあきれた顔で見て・・・!?
アクアも、とびっきりの笑顔で二人を見つめている。やさしいまなざしで・・・母が子を思うような感じにさえ見えた!
オレも、笑顔で一言・・・
「さぁ〜みんな!一度家に戻るとしますか!」
「はいですぅ〜♪みんなで帰るですぅ〜♪」
「あぁ〜!帰ろうっか!」
「うん。。。みんなの場所に。。。」
「よし!おいしい飯を、たらふく食うぞ〜♪」
そして、オレたちは村に戻っていくのであった。
これで第一章は終わりです♪・・・
ある物はどこにいったんでしょうね?(笑)
この続きは、お暇な一日という外伝をいったんはさんで、また書きたいと思います。
またまた、よろしくお願いするです!
小説トップへ